政治人生の落とし前をつける

民進党の蓮舫代表は今日、党本部で開いた両院議員総会で新幹事長に野田佳彦前首相を起用する人事案を提案し、了承されたそうです。野田氏はあいさつで、蓮舫氏からあった幹事長就任の打診について「強く要請を受けた。幹事長人事が進まないと、他の人事が先にいけないという話もあった。多くの落選して戻れない人たちのためにも、自分の政治人生の落とし前をつけるつもりで、火中のクリを拾う決断をさせていただいた。党回復に全力を尽くしていきたい」と述べたようです。私は旧民主党が大変嫌いで、民進党は維新を分裂させた勢力がいるのでさらに嫌いですが、野田佳彦衆議院議員という政治家は尊敬しています。まず第一に、この発言が全てを象徴しているように責任感の強い政治家だと思います。第二に世襲ではなく松下政経塾の出身でさらに、駅前の街頭演説をずっと継続されていたとのことにも感動しています。第三に総理時代の安倍総理との党首討論で、議員定数削減に取り組むことを約束に衆議院を解散したことです。民主党が大敗することが明らかな情勢で、国を憂いて解散し落選した同志への責任感から元総理でありながら幹事長を引受けるという性格には好感がもてます。しかし尊敬する政治家が全く尊敬できない政治家の補佐役というのは残念でなりません。